IMS2025 展示時間: 火曜日,2025年6月17日 09:30-17:00水曜日

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VSWR、リターンロス(RL)、反射電力、送信電力

電圧定在波比(VSWR)、リターンロス(RL)、反射電力、透過電力の関係は、反射係数(Γ)を介して相互に関連しています。以下に、主要な変換式と手順を示します。

### **コアフォーミュラ**
1. **反射係数 (Γ)**:

\Gamma = \frac{\text{VSWR} - 1}{\text{VSWR} + 1}

2. ΓからのVSWR:

\text{VSWR} = \frac{1 + |\Gamma|}{1 - |\Gamma|}

3. **リターンロス(RL)**(dB):

\text{RL (dB)} = -20 \log_{10}(|\Gamma|)

4. **反射電力(%)**:

P_{\text{refl}} = |\Gamma|^2 \times 100\%

5. **送信電力(%)**:

P_{\text{trans}} = \left(1 - |\Gamma|^2\right) \times 100\%

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### **変換手順**
#### **1. VSWRから始める**:
- Γを計算します。

\Gamma = \frac{\text{VSWR} - 1}{\text{VSWR} + 1}

- 上記の式を使用して、Γ を使用して RL、反射電力、および送信電力を計算します。

#### **2. リターンロス(RL、dB)から始める**:
- Γを計算します。

|\ガンマ| = 10^{-\text{RL}/20}

- Γ を使用して、VSWR、反射電力、送信電力を調べます。

#### **3. 反射/透過電力から始める**:
- **反射電力** (\(P_{\text{refl}}\)) の場合:

|\ガンマ| = \sqrt{\frac{P_{\text{refl}}}{100}}

- **送信電力** (\(P_{\text{trans}}\)) の場合:

|\ガンマ| = \sqrt{1 - \frac{P_{\text{trans}}}{100}}

- Γを使用して VSWR と RL を計算します。

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### **サンプルテーブル**
| **VSWR** | **リターンロス (dB)** | **反射電力 (%)** | **送信電力 (%)** |
|----------|-----------------------|-------------------------|---------------------------|
| 1.0 | ∞ (完全一致) | 0% | 100% |
| 1.5 | 14.0 dB | 4% | 96% |
| 2.0 | 9.5 dB | 11.1% | 88.9% |
| 3.0 | 6.0 dB | 25% | 75% |

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### **重要な注意事項**
- **VSWR 1:1** は反射がないことを意味します (Γ = 0、RL = ∞)。
- **VSWR が高い** または **RL が低い** ということは、反射電力が大きいことを示します。
- **送信電力** は VSWR ≈ 1 のときに最大化されます。

これらの式を使用して、RF システムのインピーダンス整合のパラメータを相互変換します。

VSWR-リターンロス-送信電力変換表_00

投稿日時: 2025年2月22日